Qualcommは米国時間7月8日、モバイル端末向けプロセッサー「Snapdragon」シリーズの最新版となる「Snapdragon 865 Plus」を発表した。同プロセッッサーは、CPUのクロックスピードおよびグラフィックスのレンダリング性能の点で既存の「Snapdragon 865」をそれぞれ10%上回るほか、同社の「Quick Charge AI」技術採用により搭載端末のバッテリー持続時間も長くなっている。
またSnapdragon 865 Plusは、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2をサポートするモバイル端末向けチップ「FastConnect 6900」と連動。これにより、6GHz帯を利用したWi-Fiの高速化が図られ、下り最大3.6Gbpsの高速通信が可能になるとされている。Qualcommはこの点について、「(6GHz帯は)混雑度が低く、とてつもなく高速で、驚くほど滑らかだ」とし、また多数の端末が同時に接続された混雑度の高い環境においても卓越した応答性が得られると説明している。
さらに、Snapdragon 865 Plusは、同社製「X55」モデムチップとの組み合わせで5Gネットワークに対応する(通信速度は下り最大7.5Gbps)。
Snapdragon 865 Plusはまず、ASUSやレノボが年内に発売する新製品に搭載される見込みで、ASUSはまもなく発表する新機種「ROG Phone 3」に新型プロセッサーを採用するとしている。
新型コロナウイルスで世界が根本から変化するなか、5G通信技術の継続的な進歩はこれまで以上に重要となっている。5Gは、4Gに比べて10~100倍高速で、シンプルなビデオ会議から遠隔医療や高度な拡張現実(AR)/仮想現実(VR)にいたるまでのすべてを向上させる可能性がある。ゲームは、5Gの高い応答性と速度の恩恵を受けると期待される分野の1つ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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