Googleが拡張現実(AR)に関するアップデートを発表した。特別なハードウェアを必要とすることなく深度マップを生成できるようになるという。
同社が米国時間6月25日に発表し、即日提供を開始した「ARCore Depth API」は、周囲の環境を3次元メッシュとしてマッピングし、それを用いて仮想オブジェクトを現実により近い形で配置できる。仮想オブジェクトは、オクルージョンと呼ばれる技術によって、現実の物体の背後に隠れているように表示することも可能だ。
Googleは2019年12月に初めてこの機能を発表していた。同社はすでに、この深度機能を利用する多くのアプリを明らかにしている。サムスンの「Galaxy Note10+」や「Galaxy S20 Ultra」に搭載されているARアプリ「Quick Measure」には、Depth APIを利用できるようにするアップデートが「数カ月以内に」提供されるという。Googleが公開した動画は、深度測定に対応したARでどのようなことができるかを示しており、その多くは印象的だ。
「Five Nights at Freddy's AR: Special Delivery」など複数のゲームやアプリが、これらの機能の一部をすでに採用している。Snapchatは、ホットドッグが踊る「Dancing Hotdog」と周囲の空間が魚の泳ぐ水槽になる「Undersea World」という2つのARレンズにこの機能を組み込んでいる。
ARCoreのアップデートと同時に、ちょっとした実験もできる「ARCore Depth Lab」アプリもリリースされた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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