playgroundは6月23日、同社が提供しているチケット認証システム「MOALA QR」について、発熱者スクリーニング機能を追加することを発表した。通常のチケット認証と同時に、発熱している可能性のある来場者をスクリーニングできるようになるという。
MOALA QRは、一般的なQRコードに独自開発の生体認証技術を組み合わせた独自入場認証システム。来場者がゲートにQRコードと顔を同時にかざすことで認証可能という非接触型のシステムで、QRコードを活用するため、紙印刷でも対応可能。そのうえで非公式の転売やチケットの偽造など、本人以外による来場が行われた場合の99%を検知するとうたう。このほか、認証に使うiOSアプリがインストールされたデバイスは、オフラインでも稼働可能であることや、生体情報の非保持化によってセキュリティリスクを最小化している。
新たに追加する検温機能は、MOALA QRで利用するiPadにサーモグラフィー端末を接続するだけで利用可能。MOALA QRの本人認証と同時に発熱可能性のある来場者をスクリーニングができるため、検温業務を大幅に効率化できるという。
同社では、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、通常のチケット確認に加え、感染の疑いのある来場者に対応するための検温作業を行うなどリスク対策が求められている一方、従来の検温手法では専用の人員を配置して全来場者の検温や、専用の大規模装置を設営する必要があり、興行側にとって大きな負荷となるだけではなく、入場スピードを損ねる要因にもなっていると指摘。この状況を背景に機能開発を行ったとし、従来と大きく変わらない効率的な入場業務を実現できると説明する。
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