Appleは米国時間6月22日、オンラインで開催中のWorld Wide Developer Conference(WWDC)で、スマートホーム向けプラットフォーム「HomeKit」の新機能を発表した。これらの新機能を搭載するモバイルOS「iOS 14」が2020年秋にリリースされれば、スマートホーム機器の自動化や、スマートホームのカメラ映像と「HomePod」や「Apple TV」とのさらに深い連携が実現するとみられる。
HomeKitは、スマート電球、セキュリティカメラ、サーモスタットなど、Appleがサポートするさまざまな家電を、制御センターとして機能するiOSの「ホーム」アプリに接続する。ホームアプリでは、さまざまなメーカーが提供するスマートホームデバイスを管理できる。例えば、複数のデバイスを接続してグループ化し、それらすべてを一度に制御することも可能だ。
AppleのHomeKit担当シニアソフトウェアエンジニアであるYah Cason氏が、WWDCにおけるスマートホーム関連の発表を担当した。同氏は、Apple、Google、Amazonなどが2019年12月に結成したスマートホーム製品の規格化プロジェクト「Connected Home over IP」に触れた後、iOS 14によってHomeKitのエコシステムにもたらされる具体的な新機能の説明に入った。
同氏が最初に紹介した新機能は、「Suggested Automations」(オートメーションの提案)だ。その名称から予想されるとおり、HomeKit対応の新しいスマートホームデバイスを追加すると、その新しいデバイスを最大限に活用するための選択肢がホームアプリで提示される。
HomeKit対応のビデオドアベルがある場合は、映像を直接Apple TVに配信し、ドアの前に誰がいるのかを確認できるようになる。また、デバイスの顔認識機能を利用し、写真ライブラリーのデータに基づいてカメラに映っている人物を検知し、その結果をHomePodが知らせてくれるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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