ビデオ会議ツールを提供するZoomは米国時間6月17日、エンドツーエンドの暗号化をすべてのユーザーに提供すると発表した。以前はこれを有料ユーザー向けのプレミアム機能にするとしていた。
新型コロナウイルスの感染が拡大し、仕事や社会活動に自宅から参加する人が増える中で、Zoomの利用者は急増した。しかし、注目が集まるとともに複数のセキュリティ上の問題が露呈し、エンドツーエンドの暗号化を採用しているとしていたZoomの当初の主張が事実ではなかったことが明らかになった。
Zoomが当初、エンドツーエンドの暗号化を無料ユーザーの会議に追加しないことにしたのは、警察当局に協力できる体制を維持するためだった。しかし、米国時間6月17日にGitHubで公開された同社の新しいエンドツーエンド暗号化設計は、すべてのユーザーに提供されることになる。
悪質なアカウントの大量作成を防ぐため、無料アカウントを持つユーザーが、Zoomのエンドツーエンドの暗号化を利用したい場合は、テキストメッセージによって電話番号を確認するなど、アカウントの本人確認をするための情報を提供する必要がある。
Zoomは、エンドツーエンド暗号化機能のアーリーベータ版を7月にリリースする予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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