キャッシュレス決済やモバイルPOSシステムを提供するSquareは6月11日、日本国内で「Square POSレジ」を使う全国3000強の中小事業者において、2019年6月から2020年5月までの決済データをもとに過去1年のトレンドを分析して発表した。
今回、「Square POSレジ」のレジ機能を使い、クレジットカード決済だけでなく現金など他の支払方法についても、Square POSレジ上で管理をしている加盟店の中から、過去に一定の決済金額および、件数がある事業者を対象に、過去一年間の決済トレンドを分析した。
それによると、キャッシュレス決済が現金決済を上回ったSquare加盟店は、2019年6月1日時点の17%から、大型連休(ゴールデンウィーク)直後の5月中旬には27%となり、10ポイント上昇した。また、2019年10月にキャッシュレス・消費者還元事業が始まった後、キャッシュレス決済が現金決済を上回ったSquare加盟店は20%を超え、3月下旬まで20%台前半で推移。その後、緊急事態宣言発令後にキャッシュレス決済が現金決済を上回る店舗はさらに増加した。
業種別にみると、ヘアサロンやネイルサロンを含む美容業が最もキャッシュレス比率が高く、4月以降にキャッシュレス決済が現金決済を上回った美容業のSquare加盟店は40%前後で推移している。
次いで、キャッシュレス比率が高いのは小売業で、4月以降概ね30%超で推移。一方、飲食業ではほぼ変動がみられず、キャッシュレス決済が現金決済を上回る小規模事業者は10%前後にとどまっている。
なお、キャッシュレス先進国の米国・カナダ・豪州・英国でも、同社のPOSレジを利用する加盟店の決済データを分析したところ、決済件数の95%以上をキャッシュレス決済が占める中小事業者が、新型コロナウイルスの感染拡大後、少なくとも3割以上に達していることが判明している(オンラインストア含む)。
さらに今回、Squareが決済サービスを提供する5カ国の決済データを分析したところ、新型コロナウイルス感染症の拡大で三密回避や外出自粛の動きから、ネット注文やタッチ決済だけでなく、テイクアウト商品の店外受け取りや配達物の玄関前の非対面受け取りがスタンダートになりつつあるとしている。
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