キヤノンマーケティングジャパンは6月11日、キヤノン電子の新製品として、A4サイズ対応のモバイルプリンター「BP-F400」を11月中旬に発売すると発表した。店頭予想価格は9万円(税別)。
BP-F400は、サーマルヘッドの採用による高耐久性と使いやすいユーザビリティにより、スマートフォンやタブレットからストレスなくA4サイズで印刷できるのが特徴。インク不要のため、保守メンテナンスや金融/保険の契約書、クリニックのカルテや診療報告書、営業現場での見積書などでの使用をターゲットとしている。
本体サイズは、幅254mm×奥行き55mm×高さ30mm、重量約580gのコンパクトなボディを実現。給電は、ACアダプタとの接続のみで、USB給電には対応しない。
1枚あたり5.7秒(解像度300dpi)の高速印刷を実現し、大容量・高放電バッテリーの採用により、2時間の充電で600枚の連続印刷が可能となっている。サーマルヘッドの採用により10万枚の耐久性を実現したという。印刷には、感熱紙タイプの専用の印紙が必要で、価格は未定。インクカートリッジは必要ないため、インク交換の手間が省ける。
接続方式は、Bluetooth、Wi-Fi、USBの3タイプに対応し、PCやタブレットなどさまざまな端末との接続が可能だ。プリンタドライバはWindowsのみ、AndroidとiOSはSDKの提供により、業務アプリケーションの開発時に細かい制御を組み込める。
働き方改革やテレワークの普及などによりビジネス環境は大きく変化し、急速に業務のデジタル化、オンライン化の機運が高まっている。
こうした中、保守メンテナンス業務や金融の渉外業務、医療や介護などの訪問業務では、一連の業務をデジタル化しても外出先で書類を顧客に手渡しするなど、紙を介在した業務フローが課題となっている。また、専用の携帯端末からタブレットなど一般のスマートデバイスが主流になり、より多くの情報を業務上で取り扱うニーズが高まっているという。
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