Googleが「シークレットモード」に設定されたブラウザーでもインターネットの閲覧情報を収集し、ユーザーのプライバシーを侵害しているとして、集団訴訟を提起された。カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所に米国時間6月3日に提出された訴状によると、Googleはユーザーが「Chrome」のシークレットモードなどのプライベートなウェブブラウザーモードを使用している場合でも「通信を傍受、追跡、収集」することにより、通信傍受とプライバシーの法律に違反しているという。
「Googleは、消費者が自分のデータプライバシーを保護するためにどのような対策を講じようとも、消費者の閲覧履歴やその他のウェブアクティビティーデータを追跡し、収集している」と訴状には記されている。訴状によると、Googleは「Googleアナリティクス」、「Googleアドマネージャー」、ウェブサイトプラグインや、モバイルアプリを含むその他のアプリケーションによって、ひそかにデータを収集しているという。
Reutersによると、この訴訟ではGoogleに対して、少なくとも50億ドル(約5400億ドル)の損害賠償を求めているという。訴状によると、集団訴訟の原告には「数百万人」のGoogleユーザーが含まれる可能性があり、1人あたり5000ドルの(約54万円)賠償を求めるとしている。
Googleは、この主張に異議を唱えるとし、積極的に自社を弁護するつもりだとした。
「Chromeのシークレットモードでは、ブラウザーまたは端末にアクティビティーを保存せずにインターネットを閲覧する選択肢が提供されている」とGoogleの広報担当者であるJose Castaneda氏は述べた。「ユーザーが新しいシークレットタブを開くたびに明示しているように、ウェブサイトはセッション中の閲覧アクティビティに関する情報を収集できる可能性がある」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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