毎年1月に米ラスベガスで開催されるテクノロジー関連分野の見本市「CES」について、同イベントを主催する全米民生技術協会(CTA)が米国時間6月3日、2021年度の計画を明らかにした。この計画では、新型コロナウイルスによるパンデミックの問題に対処しながら、リアルイベントを開催する方向で準備が進められているという。
2020年に予定されていた各種のイベントが中止されるなか、CTAは次回のCESについて、参加者の健康を守るために実施する対策を示しており、具体的には、会場全体で衛生対策の徹底に努めること、ソーシャルディスタンシングのために展示エリアの通路を拡げること、講演やデモ会場に設置する座席の間隔を空けること、物品販売用のキャッシュレスシステムを導入すること、会場入口に検温装置を設置すること、会場内で提供する健康関連サービスや医療支援を拡充させることなどを挙げている。
また、CES会期中に行われる基調講演やデモのライブ配信を拡充させ、出展者が新製品、技術、アイデアをリアルとネットの両方で披露できるようにしていく考えも示されている。さらに「新型コロナウイルスのパンデミックが日々もたらす課題の一部の解決につながる技術を特集する」ことも計画しているという。
なお5月には、欧州最大の家電見本市「IFA」について、主催団体が2020年9月にベルリンで予定しているイベントを予定どおり開催すると発表。ただし入場者数は5000人に限定、イベントの各セクションの入場者数は1日あたり最大1000人という小規模なもので、例年のような一般公開は行わず、開催期間も1週間から3日に短縮するとしていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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