アトモフは、55インチ4Kディスプレイ搭載の大型スマートウィンドウ「Atmoph Window Up」を、奈良県立医科大学附属病院の集中治療室に設置した。病室に仮想的な窓を設けることが、入院患者と医療従事者のストレス軽減につながるか検証していく。
Atmoph Windowシリーズは、壁掛け型のディスプレイに世界各地の風景映像を表示するシステム。壁にかけるだけで疑似的な窓を生み出せる。自宅などにいながら「さまざまな国や地域に“瞬間移動”したような気分を味わえる」ため、外出自粛によるストレスの解消につながりそうだ。
「Atmoph Window」「Atmoph Window 2」の画面サイズは27インチで、個人宅などでの利用を想定していた。これに対し、Atmoph Window Upは55インチと大型化し、「まるで本当にそこにいるかのような臨場感で空間を世界とつなげる」という。
奈良県立医科大学附属病院では、以前から集中治療室で壁面装飾や音環境、空間創出などによる環境改善効果を研究している。そして今回、窓の有効性に着目し、Atmoph Window Upを採用した。
このAtmoph Window Upには、世界各地の風景映像だけでなく、同病院8階に設置したライブカメラからの映像を表示する専用機能を追加。病院から見える外のようすを、本物の窓と同じくリアルタイムに眺められるようになった。
今後は、MBTコンソーシアムと連携して実用化を推進し、全国の医療施設へ展開する考え。
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