先頃米国で実施されたある世論調査で、Microsoft共同創設者のBill Gates氏に関するある陰謀説が根深く浸透していることが明らかになった。これは新型コロナウイルスに関する偽情報や陰謀論との戦いが、同ウイルスによるパンデミック自体との戦いとほぼ同じくらい難しいものであることを示す証左と言える。
Gates氏が、これから開発されるCOVID-19ワクチンを利用して膨大な数の人々にマイクロチップを埋め込み、その動きを監視しようとしているという陰謀論が、特にFox News視聴者と共和党支持者の間で支持されていることが、ある調査で明らかになった。
Yahoo Newsの依頼を受けてYouGovが1640人の米国成人を対象に実施した調査で、テレビのニュースは主にFox Newsを視聴していると回答した米国人の半数が、この陰謀論を信じていることが明らかになった。そう回答した人の割合が最も大きかったのがこのグループで、それに続いたのが自称共和党支持者で「2016年にはDonald Trump氏に投票した」と答えた人々(44%)だった。一方、共和党支持者の26%はこの陰謀論は嘘だと回答、また31%がわからないと回答した。
ただし、こうした陰謀論をすべての人が信じているという調査結果が出たわけではない。無党派層の45%、民主党支持者の52%、2016年にHillary Clinton氏に投票した人の63%が、Gates氏とワクチンに関するこの陰謀論を信じていないと回答したという。
さらに「新型コロナウイルスのワクチンが利用可能になったら」接種するつもりだと回答した人が、現時点で米国人の半数しかいなかったこともこの調査で明らかになった。ワクチン接種については23%が接種しないと回答、27%がわからないと回答したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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