パナソニックは5月12日、食に関する新たな発見や楽しみを共創するウェブコミュニティサービス「EATPICK」を開始した。アプリではなく、PCやスマホからウェブサイトにアクセスできる。
EATPICKには、お気に入りのレシピなどを「食のタイムライン」として一覧で表示でき、日々の食事を記録に残せるカレンダー機能を備えた「マイルーム」、食の趣味の合う仲間が見つけられる「コミュニティ」、時短料理のための情報やダイエットメニュー情報などが得られる「EATPICK ナビ」、米や冷凍食品が購入できるEC「EATPICK marche」がそろう。
食の嗜好や価値観は十人十色だ。さらに、選択肢の広がりや健康・安全意識の高まりなど多様化が進み、食べる、つくる、買う、知るなど食にまつわる多くの情報があふれている。EATPICKでは、調理に限定されない幅広い食(EAT)の情報を一人ひとりが自由に拾い出し(PICK)、さらに、その情報を多くの人と共有して楽しめるコミュニティの場を目指す。
コミュニティは、カレー好きな人が集まる「カレーの会」「京都食べ歩きの会」などのグループのほか、キッチン家電の使い方やレシピなどについて質問ができる「だれか教えて!」コーナーがある。
なぜパナソニックが食のウェブコミュニティをスタートするのか。パナソニックは2019年にキッチン家電と連携してメニューや献立を提案したり、献立に応じた食材の買い物リストを自動生成したりできる「キッチンポケット」をスタートしたが、食生活における調理の枠組みにとどまっていた。「作る以外の体験をまるごとサポートし、さまざまな食に共感する人が集う“食のテーマパーク”のような場をつくりたい」と説明した。
EATPICKについて、アプライアンス社 キッチン空間事業部 経営企画部 ビジネスインキュベーション課 課長の栗原清志氏は「レシピ投稿によるメディア機能、コミュニティ機能、ECの3つ兼ね備えたのが他社にはないユニークなポイント」と自信を見せる。
現在は2社のみのEC店舗を近々10社まで増やす予定。まずは会員数100万人を目指すとしている。
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