Amazonは米国時間5月5日、ニューヨーク市内にある同社の配送センターで働いていた同社の従業員が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で死亡したことを明らかにした。スタテン島にあるAmazonの配送センターに勤務していたこの従業員は、4月5日が最後の出勤日で、その後4月11日に隔離されていた。
複数の媒体の報道によると、全米各地にあるAmazonの配送センターでは多数の従業員が新型コロナウイルスの検査で陽性と判定され、またこれまでに少なくとも5人が死亡しているという。またカリフォルニア州のホーソーンとトレーシーにある配送センターの従業員がCOVID-19で死亡し、Amazon傘下のスーパーマーケットチェーンWhole Foods Marketでも、マサチューセッツ州とオレゴン州ポートランドの店舗で働いていた従業員2人が死亡したと伝えられている。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、Amazonは同社の配送センターで働く従業員の処遇をめぐり厳しい批判を浴びてきた。また同社の従業員らは、より安全な労働条件を求めて、米国各地で複数のデモを実施してきた。これらの従業員の多くは、自分たちが働く配送センターがウイルスの温床となっており、ゆくゆくは自分が家族やAmazonの顧客にウイルスを移してしまうことを恐れている。
Amazon側では4月に、自社のグローバルオペレーションネットワークおよびWhole Foods店舗に合計1億枚を超えるマスクを供給し、すべてのAmazon関係者や配送サービスパートナー、臨時従業員などの手にマスクが渡るように手配したことを明らかにしていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」