Facebookが米国時間4月29日、2020年度第1四半期決算(3月31日締め)を発表した。同社は事前に、新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)の影響で、広告事業の見通しが「かつてないほど不透明」だとの見方を示していたが、売上高とユーザー数はアナリストの予想を上回った。
Facebookは、同社のサービスの利用者数は記録的だとしているが、新型コロナウイルスの感染拡大が原因で、四半期最後の3週間は広告への需要が停滞したという。月間アクティブユーザー数(MAU)は26億人で、前年同期から10%増となった。アナリストは、25億6000万人と予想していた。また、月間約30億人が「Instagram」「WhatsApp」などのファミリー製品アプリのいずれかを利用している。
Facebookは声明で、自宅待機命令の継続や、世界の景気刺激策の効果、米ドルなどの通貨の変動といった、自社で管理できない問題が業績に影響する可能性があるとしている。
売上高は177億ドルで、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予想の174億ドルを上回った。Facebookは売り上げのほとんどを広告から得ているが、仮想現実(VR)ヘッドセットをはじめとする広告以外の売上高も前年同期比で80%の増加し、2億9700万ドルとなった。
1株あたり利益は1.71ドルで、アナリスト予測の1.75ドルを下回った。
最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は、新型コロナウイルスの危機や、それにともなう経済の停滞が人々の予想以上に長引くことを懸念していると述べた。それでも2020年に、新製品を構築する計画であり、製品とエンジニアリング職で1万人を雇用する予定だとしている。人々の間で新たなニーズがあり、同社は経済回復に向けて投資する責任があると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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