新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが続く中、Amazonの米国各地の物流拠点で働く従業員らが今週、保護策の強化を求める抗議活動の一環として「病欠スト」を行う計画だと報じられている。CNBCによると、Amazonの少なくとも50カ所の物流センターで従業員300人以上が参加する計画だという。
この抗議活動は、労働者の権利擁護団体United for Respectが組織しているもので、従業員らは米国時間4月21日から1週間にわたって「病欠スト」を決行する予定だ。United for Respectによると、従業員らは、安全保護具とその使い方に関するトレーニングといった保護策の強化や、COVID-19に関連する医療費の負担を求めているという。
Amazonは、COVID-19への危機対応をめぐり、保護強化を求める米議員、権利擁護団体、従業員による圧力の高まりに直面している。Amazonの従業員によるデモ活動はこれまでにも、シカゴ、デトロイト、ニューヨークで行われてきた。
Amazonは従業員を守るために多くの対策を導入したことを明らかにしている。例えば清掃の強化や、ソーシャルディスタンスを促進するための時間差出勤などだ。4月初めには米国内の拠点で体温チェックを開始し、フェイスマスクを配布した。
同社の広報担当者であるRachael Lighty氏は21日、「当社チームの安全が何より大切だ」と述べ、同社が導入してきた対策を強調するとともに、「実際のところ、大多数の従業員は引き続き出勤し、地域社会のために日々配送するという偉大な仕事をこなしている」とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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