最後のスペースシャトルが打ち上げられた2011年以来、米航空宇宙局(NASA)は米国内の施設から宇宙飛行士を宇宙に送り出していない。その長期にわたる空白期間も、米国時間5月27日に終わる。SpaceXの「Crew Dragon」が2人の乗組員を乗せて国際宇宙ステーション(ISS)に向かうことになったのだ。
NASAのJim Bridenstine長官は米国時間4月17日、このニュースをソーシャルメディアに投稿し、このイベントを盛り上げる動画を紹介した。
BREAKING: On May 27, @NASA will once again launch American astronauts on American rockets from American soil! With our @SpaceX partners, @Astro_Doug and @AstroBehnken will launch to the @Space_Station on the #CrewDragon spacecraft atop a Falcon 9 rocket. Let's #LaunchAmerica pic.twitter.com/RINb3mfRWI
— Jim Bridenstine (@JimBridenstine) April 17, 2020
この打ち上げは、NASAの「Commercial Crew Program」にとって重要なマイルストーンになる。同プログラムでは、ISSに人を運べる宇宙船の開発にSpaceXとBoeingが携わっている。その目的は、ロシアの宇宙船「Soyuz」にNASAが依存する状態を終わらせることだ。
「Demo-2」ミッションでは、NASAの宇宙飛行士であるBob Behnken氏とDoug Hurley氏が搭乗する。SpaceXの「Demo-1」ミッションは2019年初めに実施され、無人のCrew DragonがISSに到着し、無事に帰還した。
今回のミッションでは、打ち上げはケネディ宇宙センターから行われ、NASAが昔使っていた「ワーム」ロゴが描かれたSpaceXの「Falcon 9」ロケットを利用する。
NASAとSpaceXは、Demo-2ミッションが有人宇宙飛行において乗組員を定期的にISSへと送り込む新時代の幕開けになることを願っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」