リコーと大和ハウスグループのコスモスイニシアは4月3日、テレワークで創造的な働き方ができる「仕事とプライベートが融ける家」を発表した。コスモスイニシアのリノベーションマンション2件で採用している。
仕事とプライベートが融ける家は、リコーとコスモスイニシアが住空間×働き方をテーマにした価値創出プロジェクトから生まれたもの。価値創出プログラムは、リコーが新規事業の創出に向けた取り組みとして実施しており、デザイン思考のメソッドを使っていることが特徴で、社内外で展開している。今回、コスモスイニシアと共に住空間×働き方をテーマとしたインタビューやワークショップを通して、「コモリワーク」と「ドマワーク」という2つのアイデアを発案。それを具現化した。
働き方改革をきっかけとし、日本人の働き方の変化に着目。「自宅で朝起きて、オフィスで働き、夜遅く帰宅する」という当たり前の習慣が変化し、「自宅」と「オフィス」の中間に新しい機会領域が生まれ始めているという気づきから15のアイデアと抽出されたインサイトをもとに、2つのアイデアを採用したという。
コモリワークは、東京都新宿区にある「エド・コモン西早稲田」で採用。リビング・ダイニングにつながる洋室に、集中して机に向かえるスペースとしてコモリワークを設置。高い視点から室内や窓の外の様子を眺められるようにしているほか、超至近投影が可能なリコーの超短焦点プロジェクター(別売)を採用することで、ガラスの両面に映像を映し出せる。広さは約0.8畳で、人が横になれるスペースを確保した。
ドマワークは、玄関と一体となる土間のような空間に住まいの中の仕事場としてドマワークを用意。リビングの扉を境に床の素材を切り変えることで「住まい」と「仕事場」の境界を演出し、仕事へ向かう意識を高めるという。別売の「リコー インタラクティブホワイトボード」を使用すれば、ディスプレイに直接文字を書き込んだり、遠隔地に画面をリアルタイムに共有したりでき、打合せや社外との連携も可能だ。東京都中央区の「晴海アイランドトリトンスクエアビュータワー1号棟」で採用している。
両社は、今後も本プロジェクトで生まれたアイデアの、他事業へのサービス展開を検討するなど、新たな価値を創出して社会や市場に提案していくとしている。
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