Googleの親会社Alphabetの傘下で自動運転車を手がけるWaymoが、自動運転に関するデータセット「Open Dataset」を利用したコンペティション「Open Dataset Challenges」に参加するよう研究者らに呼びかけている。上位のチームは賞金を獲得できる可能性もある。
Waymoは米国時間3月19日、Open Datasetを拡充するとともに、研究者らにこれらのデータに関する課題に挑戦するよう広く呼びかけた。Open Datasetは、Waymoの自動運転車のプロトタイプが路上を走行する中で収集しているデータの宝庫だ。Waymoは2019年、マシンパーセプションや自動運転技術を前進させる研究コミュニティーを支援するため、データを公開した。
Waymo Open Dataset Challengesの課題には、2D検出、2Dトラッキング、3D検出、3Dトラッキング、そして「Domain Adaptation」(領域への適応)がある。
2Dの課題では、参加者は一連のカメラ画像、または2Dトラッキングの場合は特定のシーケンスを与えられ、そこに写っているオブジェクトに対して2D枠を作成する必要がある。3Dの課題もこれと似ているが、LiDAR(光検出と測距)レンジ画像が含まれており、これを分析して、画像または特定のシーケンスの3D直立枠を作成する。Domain Adaptationには、雨の条件下で走行するWaymo車の複数のセグメントが含まれる。
参加者は最大10人のメンバーでチームを作り、ファイルは3回まで提出できる。優勝チームには1万5000ドル(約165万円)が贈られる。2位の賞金は5000ドル(約55万円)、3位は2000ドル(約22万円)だ。
ファイルの提出期間は3月19日~5月31日。Waymoは、上位チームのスコアボードを公開した状態にしておく。スコアボードにはWaymoの従業員が表示される場合もあるが、賞金は受け取らない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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