Amazonの最高経営責任者(CEO)Jeff Bezos氏は米国時間3月21日、新型コロナウイルスの危機の中で職務に取り組む従業員に謝意を示す声明を公開した。多くの従業員がAmazonのさらなる支援を声高に訴える中、支援を表明した。
Amazonの多くの倉庫従業員や配送ドライバーが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために自宅待機を命じられた大勢の顧客に荷物を届けるために働いている。
新型コロナウイルスが世界的に流行する中、Bezos氏はAmazonの企業ブログで初となる長文の公式声明を出した。この中で、「われわれはあらゆる場所の人々、特に高齢者のような最も脆弱な立場にある人々に不可欠なサービスを提供している。人々はわれわれを頼りにしている」とした。
Bezos氏は、「皆さんの仕事に感謝しているのは私だけではない」とし、「皆さんへの感謝を示す、多くの電子メールを顧客から受け取っており、ソーシャルメディアの投稿を目にしている。皆さんの努力は政府の最上層部で認識されており、Trump大統領は今週、このチームに深く謝意を示した」
Amazonの従業員やその支持者、そして米上院議員4人がAmazonに対し、感染が拡大する中、自宅勤務できない従業員へのさらなる支援を要求している。これらの人々は、Amazonがより厳格な健康上の要件を課していないことから、従業員だけでなく顧客を危険にさらしている可能性があると述べている。その多くは、さらなる有給休暇を従業員に与えるよう求めている。
Amazonは先週、米国の倉庫で新型コロナウイルス感染者が初めて確認されたことを公表し、ニューヨーク市クイーンズの倉庫を一時的に閉鎖せざるを得ない状況に追い込まれた。
21日の声明は、これまでにAmazonが公表している情報をほぼ繰り返すだけのものだが、Bezos氏は、在宅勤務ができない従業員と契約業者のためにマスク数百万枚を発注しているが、そのうちのわずかしか納入されていないことに触れた。マスクは世界中で品薄状態にあるため、政府は供給を医療従事者に回していると同氏は説明している。
Amazonはフルフィルメントセンターの清掃を強化するなど、既に多数の新しい対策を取り入れているとBezos氏は述べた。Amazonは先週、急増する新規注文に対応するため、米国で10万人の従業員を新たに雇用する計画を発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス