2019年10月、TCLのクレイジーな3つ折りスマートフォンの試作品をわれわれが前回目にしたとき、それはまだ初期の段階だった。コンセプトはできあがっていて、「DragonHinge」により複数の向きに折り曲げられるようになっていたが、画像を表示できるディスプレイはまだ存在しなかった。しかし、われわれは先ごろ、このユニークなスマートフォンとタブレットのハイブリッド端末を実際に触ってみる機会を得た。まだほとんどが試作品の状態であることに変わりはないが、いくらか進歩が見られ、実際に機能するデバイスになっている。
デバイスを完全に広げると、大型のプラスチック製ディスプレイを備えた10インチのタブレットになる。あるいは、折りたたんで2画面だけを開くようにすることもできる。使用しない画面はしまい込むか、デバイスの残りの部分を支えるスタンドとして使える。
1画面だけが表示されるように折りたたんで、従来のスマートフォンのようなデバイスに近い形で使うこともできる。ディスプレイは3分割されており、それぞれが6.65インチのディスプレイと専用のバッテリーを備える。ご想像いただけるように、3つの画面をすべて折りたたむと、驚くほど厚くなる。案の定、3台のスマートフォンを積み重ねたような感じだ。
「Android」を搭載したこのデバイスは、各画面の開閉に合わせて表示が調整されるが、モードを切り替える際の遅さは顕著だった。ただしそれも、このようなコンセプトデバイスには予想できることだ。
TCLのグローバルマーケティング担当ゼネラルマネージャーであるStefan Streit氏はインタビューで、まだ名称のないこのデバイスはTCLが実験している数十の試作品の1つだと語った。
こうしたデバイスの発売時期は未定で、実際に発売されるかどうかも分からない。もっともStreit氏は、同社による何らかの折りたたみ型デバイスが2021年前半に登場する見込みだとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」