レノボ・ジャパン、NECパーソナルコンピュータ、東京書籍の3社は3月2日、学校でプログラミングを取り入れた授業を実施するための教材と、教師の指導ガイドなどをパッケージにした「みんなでプログラミング」を共同開発し、2020年8月にその第一弾の提供を開始すると発表した。
2020年4月より小学校でプログラミング教育が必修化され、児童生徒1人にPC端末などが1台整備される「GIGAスクール構想」も実施される。一方で、PCやプログラミングを用いた効果的な授業を行うにあたり、算数・理科などの既存授業に効果的にプログラミングを組み込める教材や、指導する先生の手引きが不足していることが考えられる。
そこで、小・中・高等学校におけるデジタル教材の制作実績とノウハウを持つ東京書籍と、学校用PCを手掛けるレノボグループが協力し、これらの課題に向けてみんなでプログラミングを共同開発するとになったという。
みんなでプログラミングは、「教師用入門書(冊子&ウェブページ)」「児童生徒用教材(冊子&ウェブページ&ウェブアプリ)」「専用プログラミングコンテンツ(ウェブアプリ)」で構成される。
教師用入門書(冊子&ウェブページ)では、トレーナーズガイド、評価基準、使用ツール紹介、PCの取り扱い説明が含まれ、将来的に他校の事例紹介も追加予定。
児童生徒用教材(冊子&ウェブページ&ウェブアプリ)では、基礎知識(技術、専門用語、プログラミング的思考とは? など)やトレーニングツールの紹介、プログラミング技術取得後の将来イメージ(キャリア教育的観点)が含まれる。また、他の児童生徒の実績紹介も将来的に追加する予定だという。
専用プログラミングコンテンツ(ウェブアプリ)は、学習指導要領に則ったプログラミング学習用実践ツール(まなびポケット連携)となる。
対象学年と主な使用予定ツールについては、小学校1年生〜3年生を「初級コンテンツ」として、「オリガミ」やブロックプログラミングソフトおよび、タイピングソフトなどを用いた授業。
小学校4年生〜中学生を「中級コンテンツ」として、Microbitなどを用いた授業を想定する。
開発にあたっては、子供向けコンテンツやイベントで実績のあるキッズプロジェクト(エンジンズ)が協力している。
なお、完成したコンテンツは、NECレノボ・ジャパングループより無償で提供する予定。
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