Googleは米国時間2月28日、チューリッヒのオフィスに勤務する従業員が新型コロナウイルスに感染していると診断されたことを明らかにした。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は世界中に広がっている。世界最大規模のハイテク企業各社も、その影響への対応に追われている。
Googleの広報担当者は声明で、「チューリッヒオフィスに勤務する従業員1人が、新型コロナウイルスに感染したことを確認できた」と述べた。「われわれはすべての人々の健康と安全を優先しており、これまでと同様に今後も公衆衛生当局の助言に従ってあらゆる必要な予防措置を取り続ける」
Googleのチューリッヒオフィスは28日時点で、他のオフィスと同様にまだ閉鎖されていないという。今回の感染については、Business Insiderが先に報じていた。
またGoogleは同日、新型コロナウイルスをめぐる懸念を理由に「Google News Initiative Summit」を中止すると述べた。このカンファレンスは4月にカリフォルニア州サニーベールで開催される予定で、数百人規模のメディア業界関係者の参加が見込まれていた。
Googleのニュース担当バイスプレジデントRichard Gingras氏は声明で、「グローバルなGoogle News Initiative Summitを中止しなければならないことは残念だが、参加者の健康と安全がわれわれの最優先事項だ」と述べた。
新型コロナウイルスの影響は、ハイテク業界のさまざまな場に影響が及んでいる。Facebookは27日、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念を理由に、同社最大の年次イベントである開発者会議「F8」を中止すると発表した。F8の代わりに、各地で開催されるイベントや、動画およびライブストリームコンテンツにより、情報を発信していくという。2月にバルセロナで開催が予定されていたモバイルの大型イベント「Mobile World Congress(MWC) 2020」も中止になった。
本記事執筆時点で、5月に予定されているGoogleの年次開発者会議「Google I/O」は開催される見通しだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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