LINEおよび、LINEグループは2月25日、指定感染症「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」に関して、実施している取り組みおよび、業務における対応方針を発表した。
メッセージングサービスとしてのLINEでは、厚生労働省の要請を受け、「新型コロナウイルス感染症情報 厚生労働省」LINE公式アカウントを開設したほか、厚生労働省への協力として、ダイヤモンドプリンセス号の乗客・クルーと関係者専用のLINE公式アカウントを開設しているという。
サービス面では、LINE NEWSで国内外の発生状況をリアルタイムで更新。予防や対策、相談窓口などの情報も一覧で掲載している。また、LINEヘルスケアでは、新型コロナウイルス感染症情報 厚生労働省アカウントで、医師に無料で健康相談できる「スマホでお医者さん相談」を提供する。LINEリサーチでも、現在困っている状況、不安に感じていること、欲しい情報などに関する調査を実施。
LINEグループ内では、CEOを含む経営メンバー、リスク管理担当者、産業医、人事・総務担当者を中心とした事業継続計画の実行組織により、社内対策本部を設立。情報収集と、同社が取るべき対応の検討・従業員に指示。さらに、グローバルにおけるグループ各社の所在地域ごとに従業員の感染リスク軽減や事業継続のための対応施策の検討、グループ間の情報共有体制を構築する。
社内対策本部では、従業員が適切な対応をとれるように、政府が定める感染拡大段階に合わせた対応方針を策定し、全従業員へ共有。また、検温、マスクの着用、手指のアルコール消毒など、感染予防と体調管理を徹底するほか、37.5度以上の発熱がある従業員には特別休暇を付与し、出社を停止するという。また、一定の期間を設け、従業員の国内外への出張を禁止するほか、外務省海外渡航安全情報を基に、中国大陸や韓国(大邱広域市および、慶尚北道)から帰国した従業員は、原則14日間の在宅勤務を指示する。また、国内全拠点で来客の受け入れを停止する。
さらに、全従業員へフレックスタイム制度を導入。ラッシュアワーを回避した出退社を推奨(7時〜22時の間で社員が勤務時間を選択して勤務、コアタイムは11時〜16時)。希望する従業員については、在宅勤務も選択できるという。多数の参加者が集まる主催イベント・会議・研修の開催は中止、もしくは延期するか、オンライン開催に変更する方針。同社以外が主催するイベント・会議・研修への参加については中止し、採用面接については、オンラインでの面接へ変更するという。
いずれも、3月6日までに実施・参加を予定していたイベントが対象。各種対策についても、3月6日を目処としており、事態の収束状況に応じて期日延長の可能性があるとしている。
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