エー・アンド・デイとタニタ、健康計測機器分野で業務提携--中核技術を相互連携

 エー・アンド・デイとタニタは2月19日、健康計測機器分野で業務提携契約を締結したと発表した。両社の強みを生かし、付加価値の高い商品などを創出し、国内外での競争力を強化するねらい。

タニタの代表取締役社長の谷田千里氏(左)とエー・アンド・デイ代表取締役執行役員社長の森島泰信氏(右)
タニタの代表取締役社長の谷田千里氏(左)とエー・アンド・デイ代表取締役執行役員社長の森島泰信氏(右)
 

 タニタが保有する体組成計計測の中核技術である「タニタアルゴリズム」を、エー・アンド・デイに提供し、対象となる両社の機器の相互連携を実現させる。

 

 新製品の開発スピードを加速させるほか、両社の強みを持つ領域で製品ラインアップを拡充するとしている。今回の業務提携は2年ほど前から準備をすすめてきたとのこと。タニタが中核技術を他社に提供するのは初。

 エー・アンド・デイ 代表取締役執行役員社長の森島泰信氏は、今回の提携について「メディカル事業の今後の発展を目指したもの。当社は家庭用血圧計ではグローバルシェア2位で、ロシアやカナダではナンバーワン。北米ドイツでも大きなシェアを持っている。病院向けの医療用血圧計なども手がけており、家庭用から医療用まで一気通貫でやっている唯一のメーカー。血圧計や体重計は疾病予防や病気の治療において重要なパラメーター。今回の提携によって日本の健康ビジネスを世界に発信し、邁進していきたい」と説明した。

 一方、タニタの代表取締役社長の谷田千里氏は「当社は計測の蓄積に裏打ちされた精度がセールスポイント。アルゴリズムはメーカー特有のもののため、メーカーごとに計測数値が異なり、これではユーザーの利便性が損なわれる。今回の提携により、体組成計技術の標準を知らしめ、国際競争力を高めていきたいと」と話した。

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