Microsoftは、2月にバルセロナで開催されるモバイル見本市Mobile World Congress(MWC)2020の開幕前日に記者会見を行う。さらに「Azure」、人工知能(AI)やロボットのほか、米国におけるインターネット接続の格差是正を目指す取り組み「Airband Initiative」を担当する多くの幹部をMWCに送り込むようだ。
Microsoftから送られたMWC 2020の招待状を見ると、現地時間2月23日に行われる記者会見の進行役として、Azure担当コーポレートバイスプレジデントのJulia White氏と、テクニカルフェローで「HoloLens」の生みの親であるAlex Kipman氏の名前が記載されている。MicrosoftがMWCで発表する可能性のある内容について、招待状にそれ以上の手掛かりは見つからない。MWCは2月24~27日に開催される。
「HoloLens 2」の出荷が2019年末に始まったばかりであることを考えると、Microsoftが新型のHoloLensを発表するには早すぎる。MWCでの予定について概要を示したMicrosoftのPDFによると、セッションの1つでは、通信事業者におけるAIの応用について「新たな技法とユースケース」を取り上げる予定だという。具体的には、複合現実(MR)、インテリジェントな音声およびその他のコグニティブ(認知)技術に加えて、「自律的で最適化された環境」向けの強化学習などが挙げられている。
ロボットに関してMicrosoftの全社的な取り組みを担当するゼネラルマネージャーのCyra Richardson氏は、AIと自動運転に関するセッションで講演する。Microsoftは、コネクテッドカー向けプラットフォーム「Connected Vehicle Platform」をはじめ、自律型コンピューティングプラットフォームおよびツールに関して、多くの自動車メーカーと提携している。また、Airband Initiative担当シニアプログラムマネージャーのFatema Kothari氏は、デジタルデバイド(情報格差)の解消にテクノロジーが果たす役割について講演する。
Microsoftのウェブサイトによると、インテリジェントクラウドとインテリジェントエッジがMWCでの同社の主要テーマとなるようだ。同サイトには出席者としてWhite氏とKipman氏のほか、Cloud+AIグループのエグゼクティブバイスプレジデントであるScott Guthrie氏や最高製品責任者(CPO)であるPanos Panay氏などの名も記載されている。2画面デバイスの「Surface Neo」や「Surface Duo」について、Panay氏が新たな情報やデモを披露するのではないかと考える人もいるだろう。筆者は、それはなさそうだと考える。同氏はMicrosoftのプレスイベントの登壇者には含まれていないからだ。しかし、本当のところは誰にも分らない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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