アマノとアイシン精機は、駐車場で自動車を自動運転させて駐車する自動バレーパーキング技術について、一般駐車場を使った実証実験を始めると発表した。
バレーパーキングとは、ホテルや商業施設などの駐車場において、乗り付けた自動車の駐車をその施設のスタッフに任せる仕組みのこと。自動バレーパーキングでは、ドライバーが自動車から降りて駐車を指示すると、車が自動走行して空きスペースに入って停止する。
アマノは、同社の持つ駐車場管制システム向け画像処理技術を応用し、駐車場内を走る車や歩行者の検知、測位が可能なカメラシステムを開発。同システムで得た駐車場内の状況データを自動運転車へ提供することで、俯瞰(ふかん)的な情報を与え、自動走行の安全確保を補助するという。
同技術の検討は2017年4月に開始し、2019年1月に名古屋市の金城ふ頭駐車場で技術検証を実施した。今回、車両制御技術を手掛けるアイシンの協力とともに実施するのは、さらなる技術向上と実用化につなげる実験。名古屋市内の一般駐車場において、カーシェアリングサービスでの自動バレーパーキングを想定し、一般ユーザーによる受容性評価などを予定している。
なお、同様の自動バレーパーキング技術は、Robert Boschなども開発に取り組んでいる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」