目からウロコとはこのことだ。「今の自分を変えたい」「理想の自分になりたい」と思ったら、意志の力を利用してなんとかしようとしても、実はどうにもならないのだ。そうではなく、自分の置かれている環境を変えることこそ、必要なことだった。新しいことを始める際、「まず形から入る」とはよく言ったものだ。
人は、自分が置かれている環境に多大な影響を受ける。環境とは、職場や家や学校などの日常生活を送る場所全体のこともさすが、その中でも、たとえば「いつもデスクに入ってるお菓子」「いつも過ごす喫煙所」「いつも一緒にいる同僚や友人」といった「いつもの」というのがあぶない。全く無意識に継続している習慣や関係こそ、自分に影響を与えているのだという。このような環境を客観的に見ることは、案外難しい。そのことに、気づいてもいない可能性が高いからだ。
だからこそ、本書で、自分を取り巻く環境に気づくためのとっかかりを見つけたい。ほんの少しずつの環境の変化でも、数年後には、最初とは全く違う自分になっているかもしれない。それが、願わくば「楽しみ」となる方向に向かいたいではないか。
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