Amazonの最高経営責任者(CEO)でThe Washington PostのオーナーでもあるJeff Bezos氏が、2018年にサウジアラビアのMohammed bin Salman皇太子から「WhatsApp」メッセージを受信した後に携帯電話をハッキングされたという。これに関して、皇太子からBezos氏に送信された動画ファイルが感染していたことがデータ漏えいの原因である可能性が高いことが明らかになったと、英The Guardianが匿名情報筋らの話として現地時間1月21日に報じた。
The Guardianでは、このハッキングによってBezos氏の携帯電話から大量のデータが抜き取られたとしているが、ただしどのようなデータが抜き取られたのかは明らかにしていない。
このThe Guardian報道に関連して、国際連合(UN)が22日に、Bezos氏の携帯電話がbin Salman皇太子のものとされるアカウントからWhatsAppメッセージを受信した後にハッキングされたとする調査結果を発表する予定だと、The Washington Postは米国時間1月21日付記事で伝えている。
ワシントンDCにあるサウジアラビア大使館はコメント要請に応じなかったものの、ツイートでこの件への関与を否定した。
Recent media reports that suggest the Kingdom is behind a hacking of Mr. Jeff Bezos' phone are absurd. We call for an investigation on these claims so that we can have all the facts out.
— Saudi Embassy (@SaudiEmbassyUSA) January 22, 2020
Bezos氏の不倫相手とのプライベートなメッセージがタブロイド紙に漏れた後に、Bezos氏に調査を依頼されたGavin de Becker氏は2019年3月、サウジアラビアがBezos氏の携帯電話をハッキングしたと述べていた。de Becker氏は当時、そのハッキングが2018年のJamal Khashoggi氏殺害に関係していることをほのめかしていた。Khashoggi氏は、米国在住のサウジ反体制派ジャーナリストで、The Washington Postのコラムニストとして勤務していた。de Becker氏にコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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