Quibiという名前を、これまで聞いたことがないという人も多いだろう。だが、このモバイル動画のスタートアップはすでに多額の出資を受けており、人々の注目を集めたいと、CESを披露の場に選んだ。
「Quibiについて説明しよう。Quibiは新たな章を切り開く次世代の動画サービスだが、それだけではない。単に小型版のテレビ画面を提供するのではなく、本当に優れたモバイル視聴体験を提供すべく開発された革新的な手段なのだ」と、Quibiの創業者でハリウッドの大物でもあるJeffrey Katzenberg氏は米国時間1月8日、CESでの基調講演に先立って行われたインタビューで語った。
Quibiはハリウッドの主要な映画会社すべてから支援を受けており、数多くのスターが登場するショートビデオのモバイルサブスクリプションサービスとして、自らの魅力をアピールしている。Quibiではこうしたショートビデオを、「quick bites」(コンテンツをすばやく楽しめる)を略した造語の「quibis」と呼んでいる。
だが、最も大きな注目を集めるのは、Quibiに集まった、驚くほど豪華なスター陣だろう。Quibiが手がけるプロジェクトには、Dwayne Johnson氏、Chrissy Teigen氏、Kevin Hart氏、Jennifer Lopez氏、Liam Hemsworth氏、Idris Elba氏、Zac Efron氏、Tina Fey氏、さらにはJoe Jonas氏とSophie Turner氏夫妻(ただし、2人は別々の番組に出演する)をはじめとする、エンターテインメント界の有名人が名を連ねている。また、Steven Spielberg氏、J.J. Abrams氏、Guillermo del Toro氏、Antoine Fuqua氏、Catherine Hardwicke氏、Ridley Scott氏といった豪華メンバーが動画シリーズの制作に関わっている。さらにQuibiは、Liza Koshy氏、Shan Boodram氏、Rachel Hollis氏などネットで人気の有名人も引き入れている。
Quibiは8日の基調講演の前に行われた説明会で、サービスに関する基本的な情報を発表した。その内容はおおむね、同社のサービスに注目している人ならすでに知っているものだ。Quibiのサービス開始予定日は4月6日で、モバイル専用サービスとなる。利用料金は広告なしで月額8ドル(約870円)、広告付きで月額5ドル(約550円)。番組は巨額の予算を費やして「映画並みの品質」で製作されており、1本10分以内のエピソードで構成されたシリーズものとして配信される。また、Quibiは「Turnstyle」と呼ばれるモバイル視聴技術を開発しており、視聴者が画面の向きを縦や横に変えても、その動きに合わせて動画が適切に表示されるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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