Googleは米国時間12月12日、「Android」および「iOS」搭載スマートフォンの「Googleアシスタント」に対し、リアルタイム翻訳機能を提供開始した。この「通訳モード」は44言語に対応する。
この機能を使用するには、「OK Google、ドイツ語の通訳をして」や「OK Google、スペイン語を話すのを手伝って」などと話しかける。すると、人工知能(AI)搭載のGoogleアシスタントが通訳し、音声に加えてテキストでも表示してくれる。「スマートリプライ」の返答候補も表示するので、話すことなく返答でき、会話を円滑に進められる。音を出すのがはばかられる環境では、Googleアシスタントの音声インターフェースではなくキーボードで通訳モードを使用することもできる。
この機能は2019年2月、「Google Home」スピーカーやGoogleアシスタント内蔵スマートディスプレイ向けに提供が開始されていた。それ以前にはラスベガスのシーザーズパレスや、ハイアットリージェンシーサンフランシスコエアポートといったホテルのコンシェルジュやフロントで、客がホテルの従業員とさまざまな言語で会話できるようにするために試験運用されていた。
リアルタイム翻訳ツールは、ホスピタリティ業界など、さまざまな国から顧客や企業が訪れる業界で明らかにメリットがある。Googleによると、シーザーズパレスのコンシェルジュ担当者はこれまで、社内の翻訳サービスに電話をつなぐことによって、英語以外の言語を話す顧客に対応していたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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