イラン政府は11月にガソリン価格の値上げを発表し、それがテヘランでの大規模な抗議活動につながった。広がる不満を鎮めるために、イラン政府はインターネットを事実上遮断。イランの治安部隊が1週間にわたってデモ隊の取り締まりに当たり、死者の数は推定で140~208人にのぼった。。その後、インターネットへのアクセスは徐々に回復している。Hassan Rouhani大統領の発言から判断すると、インターネットの遮断は、2020年以降のさらなる検閲の前触れとも考えられる。
Radio Fardaによると、Rouhani大統領は現地時間12月8日にイランの議会で、政府が承認したウェブサイトのみを閲覧可能にする「国家情報ネットワーク(NIN)」が拡充され、「人々がニーズを満たすために外国(のネットワーク)を必要としなくなる」と述べた。同大統領によると、NINの強化命令はイランの最高指導者Ali Khamenei氏から出されたものだという。
NINを強化すれば、イラン政府はインターネットへのアクセスを統制して、それによる経済的なダメージを受けずに、イラン国民を世界から切り離せる。イラン政府はNINによって、全面的遮断という露骨で費用のかかる手段とは異なり、国民が閲覧できるサイトやコンテンツを選べるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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