2021年のノートPCは、IntelとMediaTekのおかげで5G接続に対応しているかもしれない。両社は11月25日、ノートPC向け5Gモデムのソリューションで提携することを明らかにした。
具体的には、Intelが5Gソリューションの仕様を「定義」し、それに含まれる5GモデムをMediaTekが開発する。Intelは最適化と検証を担うとともに、PCメーカー各社が自社製品にそのモデムを組み込めるよう支援する。
MediaTekとIntelの技術を使った5G対応ノートPCの開発には、DellとHPの2社がパートナーとして参加する。最初の製品は2021年初めに市場に投入される予定だ。この5Gモデムは、2019年5月に発表されたMediaTekの「Helio M70 5G」モデムをベースとして開発される。
今回の提携は、台湾企業であるMediaTekにとっては大規模な米国市場への参入を後押しするものだが、Intelにとっては5G対応PCの市場から締め出されないようにするための戦略だ。また、Intelにとって特に重要な市場の1つであるPC市場を守るための取り組みでもある。Intelは長い間、PC向けチップの大半を製造してきたが、もともとスマートフォン用に設計されたプロセッサーで競合のQualcommが頭角を現し、確固たる地位を築いてきた。Qualcommの製品が備えるバッテリー持続時間の長さと接続性は、従来のPCにはないものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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