Teslaが中国における自動車の大量生産の開始に向け、同国の工業情報化部から認可を取得したと、Bloombergが米国時間11月13日付の記事で報じた。今回の承認は、Teslaが以前に得ていた、中国での製造業務に必要とされる包括的な認可に続くものだ。同社はすでに、大量生産の準備段階として、中国で小ロットでの生産を開始している。
中国に置かれる生産設備はTeslaにとって初の米国外の製造拠点であり、最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏による大きな賭けの一環となる動きでもある。同社は今も収益化に苦労しているが、中国の電気自動車への高い需要をうまく取り込めば、企業規模、販売実績、そして利益を大きく拡大できる可能性がある。ただし、中国での生産開始は、米中の貿易戦争のさなかで、同国の自動車市場が急速に冷え込むタイミングと重なっている。それでも、中国が他国を大きく引き離して、世界最大の自動車市場であることは間違いない。
Bloombergの報道によると、今回認可が下りた工場では当初、セダン型の「Model 3」を中国向けに製造する予定だという。販売価格は5万ドル(約540万円)前後となる見込みだ。これは米国内での販売価格と比べて高いが、米国から輸入される自動車に課される関税をプラスした価格よりは、はるかに安いとみられる。
Musk氏は12日、ドイツのベルリン近郊に新工場を建設する計画を明らかにしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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