米国の各世帯では近年、車を複数台所有することが普通になった。これはつまり、路上を走る車が増え、交通渋滞が悪化するということだ。Lyftは、人々が車の所有という慣習から脱却できるよう支援したいと考え、それを実現するプログラムを開始した。
Lyftは米国時間11月7日、オンライン中古車販売のCarvanaと提携し、「Ditch Your Car」プログラムをサンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴの一部ユーザーに、同日から12月16日まで提供すると発表した。同プログラムを利用して、ユーザーは所有する車を売却し、交通手段が必要な場合はLyftを利用できるようになる。Lyftは売却を支援するため、Carvanaとの提携を通じて車の「適正価格」を提示する。
Ditch Your Carは、相乗りサービスの利用料の面でもユーザーを支援する。Lyftは参加するユーザーごとに250ドル(約2万7000円)相当まで無料で乗車できるようにするとともに、同社のサブスクリプション「Lyft Pink」を3カ月間無料で利用できるようにする。Lyft Pinkの契約者は、乗車料金が15%割引されるほか、自転車やスクーターを利用できる都市では3カ月間で90分相当利用できる。通常の月額料金は19.99ドル(約2200円)だ。
Lyftがどのような基準でユーザーを選び、プログラムに招待したのかは不明だ。とはいえ、参加するユーザーはCarvanaとスケジュールを調整し、車を引き取ってもらうか持ち込んで査定してもらう必要があり、その後で売却代金を手にできる。そこから、Lyftを利用する生活が始まるというわけだ。
Lyftは、車を所有するコストが増え続けていることを示す調査を引用している。ただし、相乗りサービスがより安価な代替策であることを実証する決定的な証拠はない。車をあまり使っていない人には、保険や燃料、メンテナンスの出費に代わる実行可能な代替策になるかもしれない。だがそれ以外の人にとっては、すぐにLyftの利用料金がかさむことになるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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