アジア・アントレプレナーシップ・アワード運営委員会が主催する、アジア・アントレプレナーシップ・アワード(AEA)2019が、10月30日から11月1日までの3日間、千葉県の柏の葉キャンパスで開催された。アジアを中心とする14の国と地域から27社が参加。ファイナルセッションには、AI/IoT分野から3社、メディカル/ヘルスケア分野から3社の合計6社が進んだ。
AEAは、三井不動産、国国立大学法人東京大学、一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ、日本ベンチャー学会らが共催するスタートアップ向けピッチイベント。2019年で第8回を迎える。
開催地となる柏の葉キャンパスでは、「柏の葉スマートシティツアー」を実施。各国の参加ベンチャー企業が、東京大学柏キャンパスや千葉大学柏の葉キャンパス、産業技術総合研究所柏センター、国立がん研究センター東病院を巡った。2019年からは参加ベンチャーに向けて柏の葉エリアを実証実験フィールドとして提供するなどの新産業創造に向けた支援も進めていくという。
AEA2019のファイナルセッションに勝ち進んだのは以下の6社。
AI画像解析技術を持つテックカンパニー。ターゲット認識、血管検出、資格分類などのコア技術を基盤に柔軟で迅速なカスタマーサービスを提供する。
IoTビルディングブロックのプロバイダー。接続性やアプリケーションの処理能力、データ管理などを単一のプラットフォームにまとめている。
敗血症を特定するmRNAバイオマーカーを使った新しい血液ベースの敗血症宿主反応試験であるAcuSeptを開発。現在普及している方法と比べ、敗血症かどうか4~5時間と短時間で正確に検出できる。
透析コストを大幅に削減し、腎臓不全を患う患者の生活の質を回復させるためのイノベーションを開拓する。
非侵襲的で蛋白質ベースの診断アプリケーションの開発と商業化を行うために設立。独自のバイオマーカーと検出抗体に基づき、膀胱がん診断アプリケーションを開発した。
Industry 4.0のトレンドに沿った機械の維持管理ソフトをモバイルアプリとして開発。生産性と品質の向上に必要なメンテナンスのスケジュール管理に加え、将来の機械故障予測もできる。
ファイナルセッションでは、各社が10分間のプレゼンを英語で実施。審査委員から多くの質問が飛んだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」