10月24日に開幕した、第46回東京モーターショー 2019。今回の東京モーターショーでは、2エリアでの開催や高校生以下の入場料無料など、新たな試みが数多く取り入れられている。その一つが、トヨタ自動車の常設ショールーム「MEGAWEB」を活用した「FUTURE EXPO」だ。
FUTURE EXPOは、自動車に留まらず、約60社の企業・団体の最新技術を展示するゾーン。コンセプトカーの展示のほか、スポーツや観光など、さまざまな分野の未来に関する展示や体験を楽しめる。
自動車に関連したものでは、トヨタがコンセプトカー「LQ」を展示している。Level 4の自動運転機能を持ち、AIエージェント「YUI」や、外の風景に経路案内や注意情報などを表示する「AR-HUD」を搭載。メーターには有機ELディスプレイを採用している。いかにもコンセプトカーといったスタイルだが、ナンバーの取得が可能で、2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、先導車として活躍する予定だ。
このほか、トヨタは2人乗りの小型EVと、ビジネス向けコンセプトモデルの小型EVを展示。日産自動車は「Nissan Energy Home」のコンセプトを展示し、EV「日産・リーフ」と太陽光パネルを組み合わせた家庭用電力のシステムを紹介した。
モビリティの展示は、空にも及ぶ。ドローンの運行管理ソリューションなどを展開しているA.L.I.テクノロジーズは、ホバーバイク「Air-Mobility “XTURISMO” LIMITED EDITION」を展示した。コンセプトカーのようなデザインの機体だが、実際に飛行が可能だという。
A.L.I.テクノロジーズ 代表取締役社長の片野大輔氏は、「スポーツカーを意識して、デザインも性能も追求したハイスペックな機体」だと説明。このモデルはレジャー用途として、私有地や特別許可を得た範囲での利用を想定しているというが、片野氏は「今後は一般輸送に使えるような機体を開発していきたい」と意欲を見せていた。
空のモビリティとしては、NECが「空飛ぶクルマ」の試作型ドローンを展示。SUBARUはヘリコプターの模型を展示したほか、将来の無人航空機の運航に対応した自律飛行システムを解説している。PRODRONEも、移動ソリューションには含まれないが、対話型救助用パッセンジャードローン「SUKUU」を展示。モビリティのさまざまな可能性を提示している。
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