サムスンは米国時間10月23日、スマートフォン向けプロセッサーの新製品を発表した。これにより、2020年に発売される「Galaxy」シリーズのフラッグシップモデルで、性能の向上に期待できるかもしれない。新プロセッサー「Exynos 990」では、通常の処理タスクの実行速度とグラフィックスの処理速度について、20%の高速化を実現した。
サムスンのプロセッサー設計グループの幹部であるJeff Arnold氏は、こうした性能向上に加えて、消費電力もこれまでより抑えられるとして、新プロセッサーをアピールした。サムスンは23日、サンノゼで開催したイベント「Samsung Tech Day」でExynos 990を発表した。
サムスンは「Android」スマートフォンのトップメーカーとしての地位を固めている。だが、顧客に継続して自社の製品を選んでもらうためには、着実にパフォーマンスを向上させることが不可欠だ。これは厳しい戦いとなる。「Exynos」プロセッサーの設計に携わる技術者を擁するのはサムスンのLSI事業部門だが、モバイル端末事業部門ではQualcomm製のプロセッサーも採用している。
また、プロセッサーの設計には多大な労力を要する。TIRIAS ResearchのアナリストKevin Krewell氏は、「サムスンが独自のCPUコア設計を維持できるかどうか、私には確信が持てない」と述べている。新しいExynos 990は、2020年のフラッグシップスマートフォンになると予想される「Galaxy S11」に搭載される可能性があるが、Arnold氏はその可能性についてコメントしなかった。Exynos 990は7nm EUVプロセス製造となる。
サムスンはExynos 990のほか、5Gモデムの「Exynos Modem 5123」を発表した。いずれも動画や人工知能(AI)アプリケーション、さらに5G通信を集中的に利用する将来のモバイルデバイス向けに適した製品だとサムスンは説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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