Facebookの政治広告ポリシー、公聴会でも批判浴びる--擁護の声も

Marguerite Reardon (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年10月24日 09時58分

 Facebookの最高経営責任者(CEO)で共同創設者のMark Zuckerberg氏が、米国憲法修正第1条(表現の自由を含む)の順守をめぐる発言で物議をかもしてからまだ1週間も経っていないが、同氏は米国時間10月23日、政治家による広告のファクトチェックをしないという同社の決断について、引き続き米議員らの批判を浴びた。

米連邦議会公聴会で証言するFacebookのZuckerberg CEO
米連邦議会公聴会で証言するFacebookのZuckerberg CEO
提供:Getty Images

 米下院金融サービス委員会のMaxine Waters委員長(民主党、カリフォルニア州選出)は、公聴会でZuckerberg氏を厳しく追及した。公聴会は、Facebookが発行を計画している仮想通貨「Libra」を調査するためのものだったが、Zuckerberg氏を尋問するうちに議員らの論点は他の分野へと逸れていった。同委員会の公聴会において、Zuckerberg氏は1人で証言に臨んでいた。

 Zuckerberg氏は先週、ジョージタウン大学で講演し、検閲されていない政治的発言にアクセスできるようにすることが、米国憲法修正第1条を遵守するために重要だと主張した。Waters委員長はその発言に言及し、政治広告をサードパーティーによるファクトチェックから除外するというFacebookのポリシーは、投票を抑制する恐れがあるとして批判した。

 Waters委員長は、そうした慣行は「クリックのスピードで拡散する大規模な投票抑制につながる」と述べた。

 「表現の自由を促進するというあなたの主張は、正しいとは思えない」と同氏は続けた。

 Zuckerberg氏は証言の中で、自社の立場を繰り返し主張した。

 「(このポリシーを設けた)理由は、民主主義においては、政治家の発言を人々が自ら目にすることが重要だと信じているためだ」とZuckerberg氏は述べ、「政治的発言は、世界で既に最も精査される発言の1つだ」とした。

 Andy Barr下院議員(共和党、ケンタッキー州選出)はFacebookを擁護し、Zuckerberg氏が「表現の自由のために戦っており」、Facebook上で意見を封じることによる「ポリティカルコレクトネス」の誘惑にあらがっているとしてを称賛した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]