オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学(RMIT大学)およびIBM Research-Australiaの研究チームは、市街地走行時にタイミングよく青信号を連続して通過できるようアドバイスしてくれるスマート自転車「Ari the e-bike」を開発した。
信号のある交差点が多い市街地では、自転車で走っていると赤信号に捕まりやすく、スムーズな移動が難しい。研究チームは人工知能(AI)を利用し、「青信号の波」に乗って市街地をクルーズするのに適した速度で走れるよう支援してくれるシステムを実現させた。
試験は、オーストラリアのビクトリア州メルボルンで実施。最適な走行速度を算出するため、まずビクトリア州の交通局から交通データと信号に関する情報を提供してもらった。こうしたデータから、メルボルンの市街地をスムーズに走行するのに適した速度が時速22kmであると分かったという。
Ariは、乗っている人に速度を上げる、または下げるよう骨伝導イヤホンを介してアドバイスする。電動アシスト自転車なので、速度が遅い場合にはパワーを補って、目標速度に合わせようとするそうだ。
Ari the e-bikeの紹介ビデオ(出典:IBM Research/YouTube)
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