ソニーとヤマハ発動機が共同開発した自動運転のボックス型車両Sociable Cart(ソーシャブルカート)「SC-1」を通した視界には、誰もあまり体験したことのない世界が広がる。
両社は10月17日、SC-1を利用したサービスを11月1日に開始すると発表した。まず沖縄県名護市のカヌチャリゾートと沖縄市の東南植物楽園で提供する。乗客は、2種類の「ムーンライトクルーズ」プログラムから選ぶことができる。このエンターテインメント車両は、テーマパークの常連客や買物客などの訪問者に、これまでとは異なるツアー体験を提供することを目指すものだ。
SC-1には窓がない。窓の代わりに、人の目よりも高感度のイメージセンサーが搭載されており、周囲の環境を高解像度でモニターに映し出す。乗客の目の前に広がるのは、窓ガラスを通して見る景色をはるかに超える世界だ。このディスプレイとセンサーにより、乗客は夜でも鮮明な世界を見ることができる。このボックス車両にはヘッドライトも搭載されていない。
あらゆる場所でA地点からB地点に移動するために乗車できる未来のカートとして考えることができる。ただし、今回の体験イベントで重視されるのは、移動の際のエンターテインメントの側面だ。
新しい方法で世界を映し出すだけでなく、高解像度のモニターにはソニーが開発した「融合現実感(Mixed Reality)技術」も搭載されているという。したがって、モニターにはインタラクティブなコンテンツが表示され、周囲の環境を捉えた映像にさまざまなCGが重ねて表示される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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