KDDIは10月9日、地域で起業を考えている学生や個人を対象に、起業特化型eラーニングや集合研修などを提供する起業家創出プログラムを開始すると発表した。
第1弾として、東北地域を中心とした「Tohoku Future Builders」を、MAKOTOとグループ会社のMAKOTO WILLとともに共催する。同社とMAKOTOが7月23日に締結した、スタートアップの発掘・育成を目的とした地方創生の包括的パートナーシップに基づき、東北の地域経済を支える起業家の創出・育成を目的としたプログラムで、開催日程は2019年10月9日(応募受付開始)から2020年3月まで。
KDDIはこれまで、KDDI ∞ Laboや、コーポレートベンチャーファンドのKDDI Open Innovation Fundおよび、KDDI Regional Initiatives Fundによる出資などを通じて、スタートアップとの事業共創に取り組んできた。Tohoku Future Buildersでは、eラーニングや集合研修、個別メンタリングによる起業支援、事業拡大支援に加え、投資家や協業事業会社とのマッチング機会を創出し、事業の開始・拡大・継続などに必要なサポートを総合的に提供するという。
MAKOTOとグループ会社のMAKOTO WILLは、仙台を拠点に東北各地で地域内の起業家の発掘・育成を行ってきた。その取り組みの中で、他地域や多業種に事業を拡大展開するような、ロールモデルとなる起業家の育成支援の必要性を認識したことから、KDDIとのパートナーシップの中で、Tohoku Future Buildersを立ち上げることになったとしている。
同社では、SDGsの達成に向け、事業を通じて解決する社会課題のひとつとして、地方創生および教育事業に取り組んでいる。人財育成、ICTを生かしたビジネスの知見やファンドを軸にした地域企業のサポートに加え、教育における地域格差を解消するための環境整備もあわせて推進している。
なお、今回の取り組みは「KDDIが目指すSDGs」の「事業を通じて解決する社会課題」のうち、「地方創生」と「教育」に該当するとしている。
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