メリンダ・ゲイツ氏、男女平等の推進に約1070億円を寄付

Alison DeNisco Rayome (CNET News) 翻訳校正: 桑井章裕 長谷睦 (ガリレオ)2019年10月03日 12時35分

 Melinda Gates氏は米国時間10月2日、米国における男女平等の推進のために、向こう10年間で10億ドル(約1070億円)を寄付すると発表した。

Melinda Gates氏
Melinda Gates氏
提供:Angela Lang/CNET

 この決定に従い、今後はGates氏の投資信託会社Pivotal Venturesが、3つの優先事項に取り組むパートナーに対して資金を拠出する。この優先事項としては、女性のキャリアアップに関する障壁の撤廃、テクノロジーや政府関連の分野における女性の登用促進、さらに男女平等に関して改善の必要がある組織に働きかけようとする株主、消費者、従業員といった関係者の支援、という3つのテーマが挙げられている。

 夫のBill Gates氏と共にビル&メリンダ・ゲイツ財団の議長を務めるGates氏が今回の支援に踏み切った背景には、同氏がTime誌に寄稿した記事で指摘しているように、米国の男女平等運動が「慢性的に資金不足」という事情がある。Gate氏はこの記事で、Candidの「Foundation Directory Online」のデータを引用し、個人による寄付額で比較すると、女性の問題への寄付金1ドルあたり、高等教育には9.72ドル、芸術には4.85ドルが投じられていると述べている。さらに、この女性の問題への寄付金1ドルのうち90セントは、リプロダクティブヘルス(性と生殖に関する健康)に費やされており、ほかのニーズを満たすためには使われていないという。

 「重要な決定を下し、リソースを管理し、政策やビジョンを策定する地位に、もっと多くの女性に就いてもらいたい」と、Gates氏はTime誌への寄稿の中で述べた。「女性の可能性には投資する価値があり、女性の生活を改善するために活動する人や組織にもその価値があると確信している」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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