インドの通信事業者Bharti Airtelが、バックホール容量を4倍に増やす華為技術(ファーウェイ)のマイクロ波MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を採用し、100を超えるホップを導入している。ファーウェイが現地時間9月29日に発表した。
この局間連携MIMOリンクは、すでに半年前から使用されており、最大13kmの伝送距離を実現する一方で、消費電力を20%削減するとファーウェイは述べている。また同社によると、Bharti Airtelが展開するMIMOは現時点で世界最大規模だという。
1GbpsのMIMOリンクは現在、28MHzのスペクトラムを利用しており、さらに28MHz追加すれば2Gbpsに達する。
インドは現在、国内の5Gネットワークにファーウェイの技術を採用するかどうか検討中だ。
ファーウェイの創業者で最高経営責任者(CEO)の任正非氏は先週、自社の5G技術すべてを米国企業1社にライセンス供与することに前向きな意向を示し、以下のように述べていた。
「ソースコード、ハードウェア、ソフトウェア、および認証、生産、製造のノウハウ、それらすべてをひとまとめにしたものだ。必要とあれば、チップセットの設計をライセンス供与してもいい」
「ライセンス供与を受けたら、世界中でわれわれと競争できるはずだ。米国でのビジネスに限らない」
同氏は1月、5Gおよびマイクロ波技術への取り組みがファーウェイの強みとなって、将来的に米国での禁輸措置が解除されるかもしれないとして、以下の発言もしていた。
「ファーウェイは、最も進んだマイクロ波技術を5G基地局に統合できる世界で唯一の企業だ。この能力をもってすれば、われわれの5G基地局はファイバー接続すら必要としない」
「その代わりに、超高速のマイクロ波を利用して、超広帯域幅のバックホールをサポートできる。これは、経済的に非常に理にかなった魅力的なソリューションだ。人口密度の低い地域に最も適している」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」