研究者の課題を解決する“LabTech”のPOL、10億円を調達--理系学生採用サービスなど

 研究者の課題をテクノロジーで解決する「LabTech」事業を手がけるPOLは9月17日、Spiral Ventures Japan、サイバーエージェント、Beyond Next Ventures、BEENEXT、PKSHA Technologyを引受先とする第三者割当増資により、シリーズAラウンドで10億円の資金調達を実施したと発表した。


 同社では、理系学生をスカウトできる新卒採用サービス「LabBase」2017年2月にローンチ。現在では、登録学生数1.5万人、利用企業数は140社を突破しているという。毎月1000件以上の研究室訪問によって全国の理系学生を網羅。同社では、理系学生全体の1/4にアクセスできるとしている。企業側では、1社につき2名のコンサルタントが学生のリサーチから、スカウトまでのコンサルティングをサポートするという。

 また、2019年3月には、産学連携プラットフォーム「LabBase X」をリリース。これは、全国の大学研究者と企業のマッチングを図るサービスで、企業が求める技術を持つ研究者のリサーチやコミュニケーションが可能。研究者側としても、パートナー企業の紹介を受けたり、企業との共同研究による研究費の獲得支援などに利用できる。これにより、産学連携を加速させるという。

 今回調達した資金は、LabBaseの事業成長に必要なマーケティング強化と人員強化に活用するという。マーケティング強化としては、優秀な理系学生との出会いを求める企業の利用拡大を推進。人員強化としては、学生と企業のマッチング精度やユーザビリティを高めるサービスの開発、学生・企業へのサポート体制を拡充する。

 今後は、LabBaseやLabBase X以外にも、LabTechでの事業群創出に取り組むとしている。

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