Appleのスマートフォン出荷台数は2019年も減少し続けるとみられている。市場調査会社IDCは、5G対応「iPhone」の発表がなければ、2019年はAppleにとって「厳しい」年になると予測している。IDCが米国時間9月9日に公表したレポートによると、世界中で提供が始まっているこの次世代ネットワークをiPhoneが利用できるようになれば、その出荷台数は再び上向く見込みだと示唆している。
2019年に5G対応iPhoneがリリースされないのはほぼ確実とみられている。10日の製品発表イベントでは、既存機種の控えめなアップグレードだけが発表されることになるだろう。Appleの競合企業の多くはどこも5G対応スマートフォンを発表しており、サムスンの「Galaxy S10 5G」など、すでにリリースされた機種もある。
そのことが一因となり、IDCは2019年におけるiPhoneの出荷台数を前年比15%減の1億7790万台と予測。これに対して、「Android」搭載スマートフォンは「新型デバイスが追い風」となり、2019年には市場シェアが前年の85%から87%に拡大するとIDCは予測している。
「スマートフォンをはじめとする5Gへの期待はかなり前から高まってきているが、過去3年にわたるスマートフォン市場の課題がその期待を増幅させている」と、IDCのWorldwide Mobile Device Trackers担当プログラムバイスプレジデントを務めるRyan Reith氏は述べ、「当社は5Gがスマートフォンの救世主になるとは考えていないが、モバイル技術の重要な進化だととらえている」とした。
耳装着型デバイスである「ヒアラブル」の市場について、IDCは9日、Appleが2019年第2四半期に50%の市場シェアでトップを維持したとの調査結果を明らかにした。Appleは同四半期、「AirPods」や「Beats」ヘッドホンなどを含むおよそ1600万台のヒアラブル機器を出荷し、前年同期比218%増となった。
サムスンは出荷数でAppleに大きく引き離されたものの、330万台のヒアラブルを出荷し、2位に入った。210万台を出荷した小米科技(シャオミ)が3位、180万台を出荷したBoseが4位、160万台を出荷したReSoundが5位となった。シャオミは「AirDots」の好調な販売により前年同期比714.8%増となり、上位5社の中で最大の増加を示した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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