Appleと富士康科技集団(Foxconn)は、ある監視機関から複数の労働法に違反しているとの指摘を受け、中国の「iPhone」製造施設で雇用していた臨時労働者の数が基準を超えていたことを認めた。Bloombergが報じている。
中国労工観察(China Labor Watch:CLW)は、Foxconnの鄭州工場に潜入した覆面調査員によって、8月の工場労働者のうちの約50%が臨時労働者(派遣労働者)だったことが明らかになったと報告した。中国の労働法では最大で10%と規定されている。
CLWはさらに、そうした労働者の一部は約束されていた特別手当を支給されておらず、学生インターンは規則によって禁止されているにもかかわらず時間外労働を強いられていたとも述べた。また、労働者の時間外労働時間が、月36時間までとされる上限を超過している(時間外労働が100時間を超えるケースもあった)など、他にも違反事項があったとした。
2018年の「iPhone XS」は、前年の「iPhone X」 よりも製造が複雑であるため、より多くの労働者が必要だったと、CLWの報告書には記されている。
Appleは米CNETに宛てた電子メールの声明で、派遣労働者の割合が同社の基準を「超過」していたことを確認したと述べ、Foxconnと連携して「直ちに問題を解決する」と述べた。しかし同社は、CLWの指摘の大半は誤っていると述べた。
Foxconnは電子メールによる声明で、同社独自の調査により、派遣労働者の就労と時間外労働時間数が「当社のガイドラインに従っていなかった」ことが判明したと述べた。「現時点では」工場で時間外に労働するインターンはいないという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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