「Googleアシスタント」は、Voicebot.aiの調査で、サムスンの「Bixby」、Amazonの「Alexa」、Appleの「Siri」を抑え、最も優秀な音声アシスタントとなった。新たな報道によると、GoogleはGoogleアシスタントの精度を向上させるために、録音された検索内容を従業員が聞き取っているという。
ベルギーの公共放送局VRT NWSは現地時間7月10日、「Google Home」や「Google Assistant」アプリを使用し、ユーザーが質問の回答を得たり検索を実行したりする録音データ1000件超を、ある契約業者から入手したと報じた。アシスタントを誤って起動させてしまった際の録音データもあったという。
このGoogleの契約業者は、録音データを聞き、オランダ語を話すユーザーの会話を聞き取るアシスタントの精度を確認する必要があったと述べている。契約業者は、録音内容を書き起こしたものをレビューし、それが録音された音声と一致するかどうかを確認する。世界中のGoogleの従業員数千人が、 Googleアシスタントから音声を収集するシステムを利用し、音声の断片を聞いているという。
Googleはこの報道を受け、契約している言語の専門家が聞いているのは全録音データの断片の約0.2%であり、録音データにユーザーアカウントはひもづけられていないとしている。
Google Search担当製品マネージャーを務めるDavid Monsees氏は、ブログ記事で「これらの言語専門家は、当社がさまざまな言語に対する理解を深められるよう、クエリーのごく一部を確認し、書き起こしている」と述べた。「これは音声技術を構築する工程の非常に重要な部分で、Googleアシスタントのような製品をつくるのに必要だ」
Monsees氏は、今回の契約業者は同社のデータセキュリティポリシーに違反しており、現在調査中だと述べている。
Googleアカウントを設定する際、音声アクティビティのオプションはデフォルトでオフに設定されている。ユーザーが自ら設定しなければ、録音データがアカウントに保存されることはなく、録音データが音声認識の改善に使われる可能性があることは開示されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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