オンラインでのいじめを防止するための対策が十分でないとして批判を浴びているInstagramは米国時間7月8日、その問題に対処するための新しいツールを提供開始したと発表した。別の新たな機能もテスト中だという。
Facebook傘下で写真共有アプリを提供するInstagramは4月、Facebookの開発者会議「F8」で、 いじめをなくすための新機能を実験中だと発表していた。同社は今回、不快なコメントを投稿しようとしているユーザーに通知する、人工知能(AI)に基づく機能を正式にリリースした。
ユーザーは、例えば「お前はとてもブサイクでバカだ」と入力すると、「本当にこれを投稿しますか」という通知を受けることになる。
「Instagram上でのいじめを防止するために、さらにできることがある。いじめを受けている人に自力で立ち上がる力を与えるために、さらにできることがある」とInstagram責任者のAdam Mosseri氏はブログ記事で述べた。
Mosseri氏によると、同社はこの新しいAI機能をテスト済みで、一部のユーザーに対しては投稿する前に不快なコメントを変更させることができたという。
同社は、いじめの加害者からのコメントが自分や他人に表示されることを防ぐ、「Restrict」(制限)という新しいツールもテストしている。いじめの加害者には、コメントが制限されていることが通知されず、そのダイレクトメッセージを相手が読んだかや、相手がいつInstagramにログインしているかを知ることはできない。
10代のユーザーからは、ブロック、フォロー解除、いじめの報告には慎重になってしまうという意見がInstagramに寄せられている。特に実生活で相手が知り合いである場合に、状況が悪化するかもしれないことを恐れているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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