英国の政府当局がソーシャル動画アプリのTikTokによる子どもたちの個人データの取り扱いについて調査していると報じられている。その目的は、同プラットフォームで子どもたちの安全が確保されているのかを調査することだという。TikTokは以前にも、子どもたちの個人情報を違法に収集していたとして米連邦取引委員会(FTC)に訴えられ、570万ドル(約6億3000万円)の罰金を支払って和解しているが、今回の調査はそれに続くものだ。
以前はMusical.lyとして知られていたTikTokは、人気の高い音楽ビデオに合わせて口パクする様子などを録画して、その動画を友達と共有できるリップシンク動画アプリだ。「iOS」と「Android」上でのダウンロード数は10億件を超えると報じられている。
The Guardianが現地時間7月2日に報じたところによると、英国の情報コミッショナーを務めるElizabeth Denham氏が議会の委員会で、調査が2月に始まっていたことを明らかにしたという。
FTCが訴えた件では、TikTokアプリの運営者が、13歳未満の児童の個人情報を保護者の同意なく収集していたことが、児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)に違反しているとされた。さらにTikTokは、保護者や子どもたちから苦情を受けてもその個人情報を削除していなかったという。
TikTokは570万ドルの罰金を言い渡された翌日、オンラインでの安全に関する動画やコメントフィルターをアプリに追加している。
英国での調査についてTikTokにコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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