Googleは米国時間6月28日、3本目となる民間の国際海底ケーブルの敷設を発表した。「Equiano」という名称で、ポルトガルを起点に、アフリカ西海岸に沿って南アフリカまで続く。
Googleによると、ケーブルの供用開始後は、この地域にサービスを提供するためにこれまで敷設された最新のケーブルと比べて、約20倍のネットワーク伝送容量を実現できるはずだという。今回のケーブルは空間分割多重化(Space Division Multiplexing:SDM)技術を基盤にしており、追加のファイバーペアと消費電力を最適化したリピーター設計により、コスト効率の高い方法でケーブル伝送容量を増やせる。また、Googleによると、Equianoは光スイッチングをファイバーペアレベルで組み込む初めての海底ケーブルとなり、さまざまな場所で容量の追加や再配分をしやすいという。
GoogleはAlcatel Submarine Networksと共同でケーブルを敷設する計画で、ポルトガルから南アフリカをつなぐこのプロジェクトの第1段階は2021年に完了する予定だ。その後、Googleは支線を追加して、他のアフリカ諸国にも接続を広げる。最初の支線はナイジェリアに接続される予定だ。
ケーブルの名称は、1780年代に反奴隷貿易運動を主導した1人であるナイジェリア出身の作家Olaudah Equiano氏にちなんで名付けられた。
Googleが出資する他の2本の民間海底ケーブルの名称も、歴史上の偉人にちなんでいる。「Curie」(キュリー)はチリとロサンゼルスを結び、「Dunant」(デュナン)は米国とフランスの大西洋岸を結ぶ。
Googleが世界中で出資を発表している海底ケーブルの数は、これで14本になった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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